昔から転職活動や就職活動で人気のハローワーク。若い世代ではハローワークを使わない人も増えていますが、ハローワークを使うメリット・デメリットとはどういったものが挙げられるのでしょうか?
1,ハローワークを使うメリット
地域の就職や転職に強い
ハローワークは全国に拠点があり、基本的にその地域の求人情報を多く取り扱っています。現在住んでいる所から近い職場を選ぶのであれば、ハローワークには近場の求人数が多く掲載されています。
「転職エージェント」や「転職サイト」は掲載費用が掛かるので、ハローワークのみに求人情報を載せている会社もあります。
特に古い会社ですとインターネットでの求人を使わずに、昔からあるハローワークのみで求人を募集する会社が多いようです。
就職できる確率が高い
ハローワークの求人は、転職サイトや転職エージェントの求人と比較して、転職できる確率が高いと言われています。ちなみにこれはメリットとも取れるし、デメリットとも取れます。
転職率が高いのはいいのですが、反対に言えばそれだけ求人の質が低いということ。転職エージェントや転職サイトは求人の質も高く非常に人気なので、倍率もそこそこあります。
ですので当然落ちる事もあります。ハローワークの求人はある程度条件を満たしていれば、働けることが多いので就職できる確率が高めとなっています。、
全国各地に営業所がある
ハローワークは全国各地どこにでも営業所が存在します。いつでも就職のことを相談しにいけるし、非常に便利なサービスです。
転職エージェントや転職サイトも全国に支社を用意していますが、やはり民間企業なのでハローワークに比べれば数はかなり少なめです。
地域によっては少し遠くまで出向く必要があり、不便に感じる方もいらっしゃいます。その点ハローワークはどこにでも拠点があり、地域に関わらずサポートを受けられるのが大きなメリットですね。
パソコンや携帯が必要ない
ネットでの転職に比べて、ハローワークは昔ながらのアナログな就職手段です。実際に自分の足でハローワークへ訪れて求人を探すことになるので、自宅にパソコンなどのネットワーク環境がなくても利用することができます。
パソコンやスマホを持っていない人は最近では少ないですが、年配の方やネットが苦手な方からすれば、アナログな手法の方が助かりますね。
ネットには載っていない求人が豊富
ハローワークを使うメリットには、ネットに載っていない求人も豊富な所にあります。企業がハローワークを利用する場合は、費用が必要がありません。
従って求人を載せるハードルが低くなるので、様々な企業が求人を掲載していきます。敷居が低くなる事で質の悪い企業も増えますが、ネット上には記載されていない企業もハローワークで見つけられます。
2,ハローワークを使うデメリット
自分で動かないと仕事は見つからない
ハローワークでは自発的に動いて仕事を探す必要があります。転職エージェントや転職サイトのように、「仕事を紹介する」といったサービスは基本的に存在しません。
自分で求人情報をチェックして、気に入った求人に自発的に応募していくといったスタンスです。したがって、自分で行動していかなければ仕事は決まらないし、担当者にすべて任せっきりにすることは不可能です。
こういった面から、転職エージェントや転職サイトに比べて、「ハローワークは不便」と感じる人も多いです。
大手企業の求人数が少ない!
ハローワークは地域の中小企業の求人がほとんどです。誰もが知っているような大企業の求人情報は少なく、大企業への転職を考えている人にとっては物足りなく感じるでしょう。
ハローワークでの求人は地域で仕事を失った人が多く訪れます。大企業はもっと優秀な人材を探しているので、ハローワークでは求人を出さない事がほとんどです。
ネット上の「転職サイト」や「転職エージェント」を使った方が、優秀な人材が全国から集められますからね。
一般的な仕事が多く専門的な仕事が少ない!
ハローワークでの求人情報は、「会社の事務」「飲食店のホールスタッフ」といった普通の、悪く言えば”ありふれた職業”ばかりです。大衆向けのサービスなので、どうしても専門的な仕事があまり記載されません。
まず地域の仕事ばかりを取り扱っているので、その地域にある仕事しか紹介されませんよね。ちょっと変わった専門的な仕事を探したいのであれば、全国の求人情報が載っているようなサービスを利用しましょう。
求人情報と実際働いてみたギャップが多い
ハローワークを利用した口コミで多いのが、「求人内容と実際働いてみたら全然違った!」といったネガティブなギャップです。この問題はニュースで取り上げられた事もあり、実際に利用者の中でも問題になっています。
ハローワーク利用者には上記のような口コミが目立ちます。このようにならないためにも、ハローワークを利用する時には、入社前の面接の段階で気になる点はちゃんと質問しておく事が大切ですね。
企業側が適当に対応する場合も
ハローワークは企業側からすると、無料で求人が出せるので便利なサービスです。しかし無料のサービスなのでそこまで力を入れない会社も存在します。
ハローワーク利用者の中には、「応募したけど返事が何もない」といった口コミもあります。費用が掛かっていないので会社側も適当に求人を扱っており、「とりあえず人材確保のために求人を載せておく」といったスタンスで掲載している会社も多いです。
逆に転職エージェントや転職サイトは、企業側は費用が発生するので人材を見つけるのに必死になるし、対応もキチッとしています。転職エージェントの場合はエージェントが間に入ってくれるので、「返事がない」といった状況にはなりません。
気軽に利用できない
ハローワークを利用する人の8割は、失業して仕事を探しにきています。「仕事がないので仕事を探す」というのが本来の目的であり、「他にいい転職先がないか見てみる」というような、軽いノリでは使いづらいです。
ハローワークでは担当者と話すときも、次の仕事を見つけることが前提として話が進みます。
逆に転職サイトの場合は、無料登録をすれば求人をチェックしたり診断を受けられるので、自宅で気軽に使えます。ハローワークのようにわざわざ出向く必要もなく、「いい転職先がないか求人を見てみたい!」という人であれば、転職サイトの方がオススメですね。
3,転職サイト・転職エージェントを使ってみよう
ハローワークの利用にはメリット・デメリットが存在します。仮に仕事を失って自分が住んでいる地域での就職活動であれば、ハローワークは使えるのでオススメです。
しかし現在の仕事を続けながら転職活動を行うのであれば、ハローワークは使いづらくデメリットが多いです。
転職の場合は、やはりネット上の転職サイトや転職エージェントの方がメリットが多く、使いやすく感じます。
転職エージェントと転職サイトの使い方
ネット上での転職サービスには、「転職エージェント」と「転職サイト」が存在します。
転職エージェントの場合は担当者がつき、マンツーマンで転職活動を行っていくスタイルです。担当者から連絡も来るし、面接や企業選びのポイントなどもアドバイスしてもらえます。
逆に転職サイトの場合は、基本的に求人情報を見て自分で応募するスタイルとなります。無料で使えるサービスもたくさんありますが、担当者はつきません。
人によってどちらを利用するべきか変わってきます。エージェントのサポートを受けて、最短で転職したいのであれば転職エージェント。とにかく求人を見たいのであれば転職サイトを使うべきです。
リクルートエージェント(転職エージェント)
リクルートエージェントは、転職エージェントの中でも規模が大きく求人数が多いことで有名です。10万件以上の求人を抱えており、大企業の就職先も豊富に揃えられています。
サポート体制もしっかりしており、転職するなら必ず登録しておきたいサイトです。全体の90%が非公開の求人情報なので、他では見つからない求人が探せます。無料で登録ができます。
リクナビネクスト(転職サイト)
リクナビネクストは大手の転職サイトです。豊富な求人情報以外にも無料登録を行うことで、様々なサービスが使えるようになります。
「グッドポイント診断」はリクナビでも非常に人気のサービス。
「グッドポイント診断」では、「社交性」「継続力」「親密性」「決断力」など18種類の項目から、客観的にあなたの強みを教えてくれます。
自分の強みを知ることで、どういった職業が向いているのか見つけやすくなります。さらに強みが分かることで、就職や転職での面接時に自分のアピールの仕方が分かるようになり、面接で成功する確率も上げられます。
さらに「スカウト登録」をしておけば、自分の強みや経歴を見た企業から思いもよらない就職のオファーが届くこともあります。自分の経歴や強みをベースにオファーが届くので、そこから自分に合った仕事を探し出すのもオススメ。
ハタラクティブ(転職エージェント)
ハタラクティブは、20代や30代のフリーターを支援している転職エージェント。サービス業や飲食業など、様々な業種が用意されており、アルバイト経験を生かした就職サポートもしてくれます。フリーターの方を全面的にサポートしてくれるので、是非登録してください。
4,まとめ
以上です。今回はハローワーク転職でのメリット・デメリットについて解説しました。ハローワークにも魅力はありますが、転職を考えるなら転職サイトの方が圧倒的に便利です。
転職サイトは気軽に使えるので、まずは無料登録をして自分に合った求人情報があるのかチェックしてみましょう。