出張は疲れるので「行きたくない・・」と感じるのが普通です。しかし会社で務めていると、突然出張命令が出る場合があります。こんな時、拒否する事ってできるのでしょうか?
1,出張に行きたくない場合は拒否できる?できない?
2,出張のオススメの断り方&断る理由について
3,出張が嫌いな人は職場選びに気をつけよう!
4,出張を拒否するリスクについて
5,いざという時の為に転職の準備を整えておこう
6,出張に行きたくない、拒否する理由のまとめ
大切な仕事といえど、突然見知らぬ地への出張を命じられたら、誰もが「行きたくない・・」と感じるはずです。
出張が好きな人であれば良いかもしれませんが、普通の会社員は面倒に感じてしまいます。
電車や飛行機の切符を取り、宿泊する宿を抑える。場合によってはレンタカーを借りたり、出張先までの道順などを調査しておく必要があります。
こんな面倒な事をするぐらいでしたら、いつも通り会社で働いていた方が何倍も楽ですよね。
「出張に行きたくない場合は、拒否する事は可能なのだろうか?」
これは出張を命じられたサラリーマンであれば、誰もが考えますよね。
今回は、出張の拒否についてと、実際に断る理由や断り方についてご紹介します。
1,出張に行きたくない場合は拒否できる?できない?
出張に行きたくない場合まず気になるのが、出張を命じられた時それを拒否できるのかどうかです。結論から言いますと、基本的に会社から出張命令が出た場合は、それを拒否する事はできないです。
会社側は従業員に対して、「出張を命ずる権利」を持っています。
「残業」「休日出勤」などは時間外の勤務になりますが、「出張」に関しては労働時間内に行う業務となります。通常の業務命令と同じ扱いなので、行きたくないからといって断ることはできないです。
出張を無理に拒否したらどうなる?
出張の拒否は業務命令違反として受け取られます。従業員が会社の業務命令を無視し続けるということは、最悪の場合「懲戒解雇」を受ける可能性も考えられます。
理由次第では考慮される事がある
基本的に従業員は出張を拒否できないですが、それは建前上の事です。会社側も決定権を握っているのは、結局の所「人間」なので、理由次第では考慮して貰える事があります。
2,出張のオススメの断り方&断る理由について
続いては出張のオススメの断り方や、断る理由についてご紹介します。
出張を断る時、ただ「行きたくない」という理由だけでは上司は納得してくれません。会社が納得できるような、正当な理由を用意する必要があります。
出張の断り方&断る理由【国内編】
国内出張であれば、日帰りや長くても1泊2日程度の短期出張となります。国内出張を断る理由としては、下記のような理由がオススメです。
●冠婚葬祭
●家族の体調不良
●親の介護
●突発的な体調不良
国内出張の場合は短期出張となる為、その日行けなくなる理由を考える必要があります。
例えば「親族の法事」「友達の結婚式」などの冠婚葬祭が出張と被れば拒否できますね。他にも親の体調不良や介護を断る理由に使う方もいらっしゃいます。
子供の突然の発熱や自分自身の体調不良を理由に、突発的に出張に行けなくなるケースもあります。この場合、流行しているものに乗っかるのが一番信憑性が感じられます。
突発的な体調不良だと、「インフルエンザ」「ノロウイルス」などですね。ただの風邪だと出張を拒否するには少し弱いです。
出張の断り方&断る理由【海外編】
海外出張となると、最長で10日前後の長期出張となります。海外出張を断る場合に使うべき理由は、主に下記の3つです。
●親の介護
●子供の育児
●自分自身の問題
海外への長期出張の場合は、長く家を離れられないような理由を使う事がポイントです。「親の介護」「育児」などを理由に海外出張を断る人は意外と多くいらっしゃいます。
家族の面倒を断る理由に使えば、会社側も納得してくれる可能性が高いです。
他にも自分自身の健康問題を理由に使う方法もあります。
例えば「喘息」などの持病を持っていれば、海外出張を断れる事があります。「パニック障害」「閉所恐怖症」などの場合でも乗り物に乗れないため、海外出張を断る理由に使えますね。
代役を立てるのもあり
どうしても出張に行きたくない場合は、「代役」を立てて断る方法があります。この場合重要なのは以下の二つのポイントとなります。
【出張で代役を立てる時のポイント2つ】
●出張に行きたい人を推薦しているか
●出張先での仕事の役割を果たせる人物か
出張で代役を立てる場合は、まずその人自身が出張に乗り気かどうかが大切です。出張が好きな人でないと、そもそも変わってくれませんからね。
それともう1点は、代役の人がしっかり仕事の使命を果たせるのかどうか。
新人を代役に推薦しても、仕事の任務をこなせないため上司からは却下されますよね。自分と同じくらい仕事の力量があり、上司も認めている人であれば、出張を変わっても上司からは文句を言われません。
3,出張が嫌いな人は職場選びに気をつけよう!
出張が嫌いな人は職場選びに気をつける必要があります。どうしても仕事によってはコマメに出張を命じられる事があります。
特に大企業や国家公務員、旅行会社などで務めていると、出張が頻繁にあるため、拒否し続けるのは難しいです。出張が多いといわれている職場は下記となります。
●支店を多く抱える大企業
●国家公務員
●旅行会社
●システムエンジニア
●コンサル業
●建設会社
●化学メーカー
●ブライダル会社
続いては一般的に出張が少ないと言われている職場についてご紹介します。
●支店のない小さな会社
●地方公務員
●事務・経理
●工場・製造業
●飲食店
中小企業や零細企業など、支店がない会社では出張が少ないです。他にも地方公務員や事務系の仕事など。こういった職場では、年間を通しても出張命令ががほとんどありません。
出張が本当に嫌な場合は、出張が少ない仕事への転職がオススメです。
出張にはメリットも存在する!
出張に行くことで得られるメリット・デメリットは以下のようなものです。出張はネガティブに受け取られやすいですが、実は行くことで得られるメリットも存在します。
・会社の経費で観光気分を味わえる
・一人で行動できる
・人間関係から開放される
・出張手当がもらえる
・電車や飛行機の移動が疲れる
・家族に会えない
・一人で行動しなければいけない
・出張先では知らない人とコミュニケーションをとらなければいけない
もしどうしても出張に行かないとダメな状況になったら、出張で得られるメリットについても目を向けてみましょう。
4,出張を拒否するとどうなる?
出張に行きたくない場合、何か理由をつけて断ることになります。出張を断る時に気になるのが、上司からの評価や断ったことで生じる「リスク」です。
・上司からの評価が下がる
・昇進のチャンスを捨てる
・同僚に嫌われる
・最悪解雇される
出張を断るといくつかのデメリットが生じます。
デメリット1:上司からの評価が下がる
まず出張を任せられるという事は、上司から期待されている事に繋がります。それを拒否するわけですから、上司からの信頼や評価が下がるのは言うまでもありません。
デメリット2:昇進のチャンスを捨てる
出張は自分の力や評価を高めるチャンスです。出張先で上手く仕事を片付けられれば、上司からの評価がグンとアップします。
出張に行かない事は大きなチャンスを捨てることになります。
デメリット3:同僚に嫌われる
出張を拒否すれば、別の誰かがあなたの代わりに出張に出向くことになります。出張に行きたくない人からすれば、あなたのせいでトバッチリを受けることになるので、恨みを持つかもしれません。
デメリット4:最悪解雇される
先ほども申しましたが、出張は業務命令です。断り続けていれば「業務命令違反」となるため、最悪解雇の対象となります。
5,いざという時の為に転職の準備を整えておこう
どうしても出張が嫌な場合、会社側が納得する「理由」を見つけて断るのが一番です。しかし職場によっては納得してくれない場合もあるでしょう。
その場合諦めて出張に出向くことになりますが、出張がある職場では1回では済みません。今後何度も出張に出向く事を考えると、出張の無い仕事への転職を考えても良いと思います。
すぐに転職しなくても、転職エージェントを使い出張のない仕事を探しておくのがオススメです。
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、ネットを使って無料で利用できる転職サービスです。すぐに転職を考えていなくても、いざという時に役に立つので、無料登録を済ませておく事を推奨しています。
転職エージェントで使えるサービスは、主に下記の二つとなります。
2,転職アドバイザーに仕事の相談ができる
続いては、私がオススメする転職エージェント2社をご紹介します。
オススメの転職エージェント1:最大手のリクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職エージェントの中でも規模が大きく求人数が多いことで有名です。10万件以上の求人を抱えており、様々な就職先が豊富に揃えられています。
サポート体制もしっかりしており、転職するなら必ず登録しておきたいサイトです。全体の90%が非公開の求人情報なので、他では見つからない求人が探せます。
土日の面談も行っているため、仕事で忙しく転職活動が出来ない方にもオススメです。
リクルートエージェントでは、無料登録を行えばどういった仕事があるのか確認できます。
オススメの転職エージェント2:独自のサービスを提供するDODA(デューダ)
続いてご紹介するサービスはDODA(デューダ)です。DODAはリクルートエージェントに次いで、求人数が多くオススメの転職サービスです。
独自のコンテンツやサービスを用意しており、転職の際には役に立つツールが揃っています。
例えば「人気企業ランキング」「履歴書講座・職務経歴書講座」「応募書類の提出マナー」「面接悩み相談室」などのコンテンツや、「キャリアタイプ診断」「適性年収査定」「職務経歴書の作成サポート」といったツールなど。
無料登録するだけで、こういったサービスを全て使えるようになります。
6,出張に行きたくない、拒否する理由のまとめ
以上です。今回は出張に行きたくない場合の拒否についてと、出張を断る理由や断り方などをご紹介しました。出張は会社側の業務命令となるため、基本的に従業員が断る事はできないです。
ただし理由によっては、会社側も考慮してくれる事があります。
社会では上手く理由をつけて出張を拒否している人もいらっしゃるので、上手に断れると良いですね。
出張の多い仕事や職場も存在するので、どうしても出張が嫌な人は、最終手段として「転職」を考えても良いと思います!