工場職・製造業は数ある職種の中でも人気の仕事の1つ。これから製造業への転職を考えている方も多いのではないでしょうか?今回は工場職・製造業で働くメリット、デメリット、製造業の転職方法や仕事内容などをご紹介します。
目次
1,工場職の仕事内容
2,製造業・工場で働くメリット
3,製造業・工場で働くデメリット
4,私の体験談
5,転職するなら転職エージェントを使う
6,製造業・工場職で働くメリット・デメリットまとめ
1,工場職の仕事内容
工場職・製造業に転職を考えている方は多いと思います。工場職は、30代や40代など割と年をとっても転職しやすい職種の1つ。世間一般で知られている大企業であれば難しいですが、中小企業や零細企業であれば意外とすぐに雇ってくれます。
工場職、製造業の仕事内容は下記のようなものが一般的です。
・印刷作業
・マシンオペレーター
・梱包作業
・出荷作業
・商品検査
・生産管理
・シール貼り
ライン作業
工場や軽作業で人気の仕事と言えば、ライン作業です。ライン作業とは流れてきた製品に対して、部品を取り付けたり、組み立てるという仕事内容です。
自分の持ち場につき、基本的には同じ作業を繰り返すことになります。電機会社や食品会社など様々な会社で、ライン作業の派遣は募集されています。
同じ作業の繰り返しになるので、仕事内容は簡単です。いかに早く、丁寧に作業をこなすかが評価の分かれ目になります。仕事自体はつまらないかもしれませんが、ストレスがない仕事だと思います。
印刷作業・マシンオペレーター
印刷作業とは機械を使っての仕事です。大きな機械を使って印刷をするのですが、機械のメンテナンスなど、それなりに技術も必要だし頭も使う仕事です。
いくつかの印刷の機械があり、それぞれに担当者がつき仕事を行います。慣れてくると機械の操作も上手くなり、仕事にも余裕が出てきます。
ライン作業よりは難しいですが、その分やりがいもあり楽しめます。印刷業以外にも、マシンオペレーターの仕事はいくつか存在します。
梱包作業・出荷作業
軽作業の代表格と言えば、「梱包作業」「出荷作業」ですね。主に倉庫やネットショップで募集が掛けられています。
梱包や出荷作業は意外と大変です。一日に何十件、何百件と梱包・出荷を行うので、慣れていないとミスが多発します。クレームやお店の評価にも繋がるので、重要な仕事です。
倉庫業務・ピッキング・仕分け
倉庫業務、ピッキング、仕分けも軽作業では人気です。入荷した荷物に対して行いますが、荷物を運んだりするので体力や力が要ります。
これらの仕事も倉庫やネットショップ系で募集が掛けられています。
外観・検査
外観・検査の仕事は、工場や製造業で募集しています。主に作った商品の検査を行うのが仕事です。
外観・検査は細かい所まで見落とさずに、しっかりチェックしなくてはいけません。製品によっては顕微鏡などを使う事もあり、目や肩、腰などが疲れます。
外観、検査の仕事は、女性がたくさん活躍している職場です。
生産管理
生産管理とは、製品の組み立てから出荷まで計画を立てて、きちんと管理する仕事です。管理職になるので、現場では立場が高く給料も良いです。
生産管理は社員の仕事に対する割り当てや、業務の進捗状況の確認など、やる事がたくさんあります。職場をトータルで管理するので、非常に重要な役割となります。
頭を使う事も多く、工場系の業務の中では「やりがい」を強く感じられるでしょう。
シール貼り
シール貼りは、バイトや派遣でもたくさん求人がありますね。その名の通り、主にできた製品にシールを貼るのが仕事です。
誰にでもできるのですが、ずっと同じ体制で同じ仕事を続けるので、人によっては「辛い」と感じるかもしれません。比較的時給がよく、学生からも好まれる仕事です。
自分に合った仕事を選ぼう!
まだまだ仕事内容はありますが、一般的な仕事であればこういったものです。仕事場によってはライン作業のように一箇所にずっと留まり、流れてくる商品に対して仕事を行っていくものもあります。
いくつかの機械を使って、一部のエリアで動き回りながら作業する仕事場もあります。他にも荷物を運ぶ力を使う仕事や、ピンセットなどを使って細かい作業をする仕事もあります。
工場職・製造業といっても仕事内容は多様多種で、その中から自分に合った仕事を選ぶ事が大切です。
2,製造業・工場で働くメリット
続いては製造業・工場で働くメリットについてご紹介します。
・早く帰れる
・転職しやすい
・ある程度会社の安定性がある
・対人関係のストレスが少ない
・サービス残業がない
・長期休暇がある
・自分のペースで働ける
製造業・工場で働くメリット1:早く帰れる
工場では他の仕事に比べて、残業や休日出勤が少ないです。仕
事が追いついていなかったり、突発的な休みが出れば「残業」をお願いされます。しかし基本的には定時で帰れる事がほとんど。
工場の定時の時間は、「17時」や「18時」で設定している企業が多いため早く帰れます。
製造業・工場で働くメリット2:転職しやすい
先ほども述べましたが、工場職は比較的転職しやすい仕事です。30代や40代でも中小企業であればバンバン入社しているし、面接などや採用条件も甘いです。
私が勤めていた工場でも、30歳、40歳の人は後からたくさん入社していました。もちろん若い方も入ってきましたが、ちょっとヤンチャっぽいというか大学を出てなさそうな人も多かったですね。
製造業・工場で働くメリット3:ある程度会社の安定性がある
製造業の仕事はそれこそ何十年もやっている会社が多く、割と安定している職業だと言えます。大企業ほどではないにしても、大企業の下請けなどであれば倒産する心配は少ないです。
ただし不景気になると派遣社員はクビになる可能性があるので、早い段階で正社員になっていた方が安心です。
製造業・工場で働くメリット4:対人関係のストレスが少ない
製造業は機械や商品を相手に仕事を行います。接客をしたり上司に気を使うといったこともほぼないので、対人関係のストレスは少ないです。
私も接客業から工場職に転職したことがありますが、最初は天国のように感じました。クレームをつけられるドキドキもないし、たんたんと仕事を行えばいいだけですからね。
製造業・工場で働くメリット5:サービス残業がない
工場職はタイムカードを使っている会社が多く、基本的にサービス残業はないです。働いた分キッチリ給料が出るので、無駄な時間がなく助かります。
営業や接客ですと、勤務時間が少しオーバーしても、サービス残業となる事がしばしばあります。工場職では15分や30分単位で残業扱いになることが多いです。
製造業・工場で働くメリット6:長期休暇がある
日本の長期休暇といえば、「お盆休み」「お正月休み」「ゴールデンウィーク」あたりですね。工場職は比較的まとまった休みを貰う事ができます。工場自体を完全に止めてしまうので、1週間程度の長期休暇になることが多いです。
やはり仕事をする上で長期休暇は大切ですよね。家族と過ごしたり旅行に出かけたりと、リフレッシュすることができますからね。中小企業の場合は大企業の下請けになる事が多く、大企業が休む時期は一緒に休みます。
製造業・工場で働くメリット7:自分のペースで働ける
工場の仕事は機械を使った作業が多く、自分のペースで仕事を進められます。一日の生産数の目安などは存在しますが、それさえ達成しておけば文句は言われません。
最初は上司や先輩に確認されながら働きますが、一人で回せるようになれば、自分のペースで仕事を行えます。
3,製造業・工場で働くデメリット
続いては製造業・工場で働くデメリットについてご紹介します。
・正社員の給料は安い
・人によってはストレスが溜まる
・夜勤に回される可能性も
・忙しいときは休日出勤をお願いされる
・責任感のある仕事を任せられる
・昇進昇級しづらい
・工場内に拘束される
製造業・工場で働くデメリット1:正社員の給料は安い
工場職では「派遣社員」から「正社員」への道がオススメと書きましたが、私が知る限り正社員になって「給料が落ちた!」という人が多いです。せっかく正社員になれたのに給料が落ちると、モチベーションも下がっちゃいますよね。
ボーナスなどで補う事は可能ですが、それでも正社員になったばかりであれば手取り17万くらいでしょう。そこまで高い給料を求めないのであれば、工場職でもやっていけますが贅沢をしたい場合は厳しいですね。
【派遣社員25万、正社員20万】
このようなことは工場職であれば全然あり得ます。
製造業・工場で働くデメリット2:人によってはストレスが溜まる
製造業で働くデメリットは、ずっと同じ空間にいなくてはいけない事です。基本的には機械や商品を朝から夜まで触っているだけなので、人と話す事は少ないです。
ですので会話が好きな人によっては物凄く退屈に感じるし、ストレスも大きいですね。
製造業・工場で働くデメリット3:夜勤に回される可能性も
工場の仕事は「夜勤」が存在します。会社によっては夜勤を行っていない所もありますが、最近では夜勤をする会社が増えていますね。夜勤を行っていれば、夜も働かされる可能性は高いです。
夜勤は最初は辛く感じます。昼間寝れないし夜は眠いし。
しかし慣れてくると、夜は従業員が少なくて楽に働けるし、給料も高いのでメリットも何かと多いです。
製造業・工場で働くデメリット4:忙しいときは休日出勤をお願いされる
工場職は仕事が忙しい繁忙期になると、休日出勤をお願いされる事があります。日曜に出勤して代休として平日休むといった感じですね。毎週日曜出勤になることはないですが、周囲の人と代わりばんこで出社させられます。
中には休日手当てがつくからと、休日出勤を喜んで受け入れる人もいますので、そういった人が周囲にいれば休日出勤をしなくても済みます。
製造業・工場で働くデメリット5:責任感のある仕事を任せられる
工場職は1つの仕事を丸々任される事が多いです。「このラインの担当者は○○君」といった形で責任者のようになってしまうので、それなりにプレッシャーを感じます。
特に雑に仕事をこなす人は後から大きな問題になり、上司や社長に呼び出されこっぴどく怒られることになります。責任感のある仕事は、人によってはプレッシャーとなりストレスに感じます。
製造業・工場で働くデメリット6:昇進昇級しづらい
工場の仕事は昇進・昇給し辛いです。
仕事で認められれば、「課長」「係長」「リーダー」「部長」「工場長」など役職が貰えます。このような役職がつけば、給料は上がりますが、それは一部の人だけです。
基本的には工場内は平社員で構成されており、どの人も同じくらいの給料で設定されています。
製造業・工場で働くデメリット7:工場内に拘束される
工場、製造業の仕事をするからには、仕事時間中は工場内に拘束されることになります。8~9時間近く工場にいるのって、人によっては苦痛に感じてしまいます。
外で伸び伸び仕事をしたい人にとっては、工場内は暗く陰湿に感じるでしょう。
4,私の体験談
実は私も過去に工場で働いていた事が2回あります。1度目はライン作業で同じ場所に立ちっぱなしの仕事、2度目は機械を2~3台操作している仕事でエリア内であれば自由に動ける仕事でした。
私が製造業で働いた体験談をご紹介します。
1度目の製造業はライン作業で働きました
製造業に始めて就いたのは、比較的仕事が簡単な「ライン作業」でした。
ちなみにライン作業は楽でしたが、あまり楽しくはありませんでした。仕事内容は、電気の部品を取り付けるだけですが、ずっと同じ事を繰り返すだけなので地味な作業です。
向かいの人と競争したり(自分で勝手に)して気を紛らわしていましたが、時計は一日に何度もチェックしてしまいますね。人と接する事が少ないので、対人関係のストレスはほとんどありませんでした。
朝9時~夕方5時まで拘束はされますが、仕事が終ればすぐ帰宅できるので夜も自由でした。ちなみに給料は確か手取りで16万くらいだったと思います。
次に働いたのは機械の操作をする仕事
ライン作業の次に働いた工場は、印刷の機械操作をする仕事でした。
仕事内容は数台の機械を任されて、機械のチップに印刷をする仕事でした。この仕事はかなり楽で楽しかったですね。5年以上続けたのですが、何よりも若い人が多く個室だったのが最大のメリットでした。
若い人と会話をしていても個室なので上司にバレないし、割と好き勝手仕事をしていました。毎日プライベートな会話をしたり、女性の話をしたりと働き易い職場でしたね。
給料も悪くなく、夜勤をしていると手取りで30万貰える月もありました。
工場では派遣から正社員になれるのが強み!
私が勤めていた会社でも、派遣社員から正社員になる人は大勢いらっしゃいました。私にも話は回ってきたのですが、若かったこともありずっと働くつもりはなくお断りしたのですが、いい職場だったと思います。
30代や40代の人だと、どうしても正社員で仕事を探すのが難しいです。しかし工場・製造業であれば、派遣社員から始めて、正社員に昇格しやすいのでオススメです。
派遣社員は不況の時期が危険
5年間務めていた時に一度だけ不況の時期を体験しました。最初は仕事ができない人がカットされていったのですが、最終的には派遣社員が半分以上削られていましたね。
私は上司と仲がよかったこともあり助けられましたが、家庭持ちの人であれば大変ですね。正社員になっている人たちはクビになった人は一人もいなかったと思います。
派遣社員の不安定さを強く感じましたね。
早い段階で正社員に
工場職に転職するのであれば、早い段階で正社員になっておいたほうがいいです。私が勤めていた職場では、早い人で1年、遅くて2年くらい派遣で働いて正社員になっていました。
正社員になっておくことで、不況が襲ってきた時にクビになる心配がなくなります。
5,転職するなら転職エージェントを使う
「接客がもう嫌だ!」
「ストレスの少ない仕事がしたい。」
このように感じているのであれば、工場職や製造業は是非オススメしたい仕事です。お客さんと関わる仕事はほとんどないし、対人関係でのプレッシャーやストレスは皆無に近いです。
時間が経つのが遅く感じられたり人と話せないストレスはありますが、接客などのストレスに比べれば可愛いものです。
転職エージェントに登録しておこう
転職を少しでも考えているなら、転職エージェントがオススメです。通常の転職活動は仕事を休んだり辞めるといったリスクが生じます。しかし転職エージェントであれば、今の仕事を続けながら新しい仕事を探す事ができます。
さらに転職のプロがサポートしてくれるので、とっても助かります。経歴や自己紹介を入力しておくだけで、自分にあった仕事を紹介してくれるのも嬉しいですね。
工場職を探すなら、転職サイトを使うのがオススメです。暇な時にどんな求人があるかチェックできるし、何より求人数が多いのがおすすめポイント。
派遣社員から始めてもOK
最初から正社員で始めようとすると難しいかもしれません。そんな時におすすめなのが、「派遣社員」から「正社員」へ移行するといった方法。正社員を雇用する場合は企業側も厳しくチェックします。
どんな大学に出ててどこに勤めていたかなど。しかし派遣社員であればすんなり働ける事がほとんどです。派遣社員になって数年真面目に勤務していれば、「正社員」への道も見えてくるのでまずは派遣社員から頑張るのも1つの手段です。
工場によっては条件が違う可能性もあるので、派遣社員として入る前に「正社員になることは可能か?」「自分は正社員希望」ということをしっかり伝えておきましょう。
オススメ製造業特化型転職エージェント:Achieve Career
Achieve Careerは、静岡県と愛知県を中心とした転職エージェントです。
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オススメ総合型転職エージェント:リクルートエージェント
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リクルートエージェントでは、無料登録を行えばどういった仕事があるのか確認できます。
オススメの総合型転職エージェント2:独自のサービスを提供するDODA(デューダ)
続いてご紹介するサービスはDODA(デューダ)です。DODAはリクルートエージェントに次いで、求人数が多くオススメの転職サービスです。
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無料登録するだけで、こういったサービスを全て使えるようになります。
6,製造業・工場職で働くメリット・デメリットまとめ
以上です。今回は工場職・製造業で働くメリット、デメリットや仕事内容、個人的な体験談などをご紹介しました。工場や製造業は基本的に転職しやすい職種です。
30代や40代であれば転職は厳しいと言われていますが、派遣社員から初めて正社員になることはそこまで難しくないように感じます。もちろん最初から正社員になれるのが一番好ましいです。
営業や事務などをしていて、仕事に疲れてしまった人は工場職への転職を視野にいれてもいいと思います。ストレスも少ないし精神的にも疲れないですよ。